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#1 FIREをめざすアラサーOLが資産づくりを始めた理由

FIREストーリー

ふと仕事帰りの電車で窓に映る自分を見たとき、「この生活をあと何十年続けるのだろう」と考えたことはありませんか。私もかつては、ただなんとなく会社と自宅を往復するだけの日々を送っていました。しかし、あるきっかけで「サイドFIRE」という生き方を知り、私の人生観は大きく変わりました。この記事では、ごく普通の会社員である私が、なぜ資産づくりを始め、経済的自立を目指すようになったのか、その心の動きと理由をお話しします。


アラサーの将来不安

終わりの見えない労働への疑問

システムエンジニアとして働いていると、プロジェクトの納期前にはどうしても残業が続きます。20代前半の頃は、仕事を覚えることへの必死さと、自分のスキルが上がっていく高揚感で疲れを感じる暇もありませんでした。しかし、20代も後半に差し掛かり、ふと立ち止まったとき、漠然とした不安が胸をよぎるようになったのです。

「この働き方を、体力が落ちていく40代、50代になっても続けられるのだろうか」

先輩社員を見ていると、役職が上がれば上がるほど責任は重くなり、労働時間は減るどころか精神的なプレッシャーが増しているように見えました。給与明細を見れば、確かに年齢とともに額面は増えています。しかし、社会保険料や税金の負担も増え、手取り額は思ったほど伸びていません。時間を切り売りしてお金を得るという「労働集約型」の働き方だけに依存することへのリスクを、肌で感じるようになりました。

ライフイベントと資金の壁

アラサーという年齢は、周囲の環境が激変する時期でもあります。友人の結婚、出産、住宅購入。SNSを開けば、充実したライフイベントの報告が流れてきます。これまでは自分一人の生活費さえ賄えれば問題ありませんでしたが、将来的に結婚するのか、しないのか、親の介護はどうするのか、そうした不確定な要素が現実味を帯びてきます。

特に独身である場合、「自分の身は自分で守らなければならない」というプレッシャーは想像以上に大きいものです。公的年金制度への不安が叫ばれて久しい昨今、老後の資金2000万円問題などが話題になりましたが、私たち世代が受け取る頃には、さらに自助努力が求められる状況になっていることは容易に想像がつきます。今の貯蓄ペースで、本当に自分らしい人生を最後まで全うできるのか。電卓を叩くたびに、ため息が出る日々でした。

「現状維持」という最大のリスク

人間は変化を恐れる生き物だと言われます。私も、今の会社に勤め続けていれば、とりあえず毎月の給与は保証されます。しかし、IT業界に身を置いているからこそ痛感するのは、「変化しないことのリスク」です。技術は日々進化し、今のスキルが5年後に通用する保証はありません。

これは個人の資産形成にも当てはまります。銀行預金にお金を置いておけば、額面は減りませんが、インフレによって実質的な価値は目減りしていく可能性があります。「何もしない」ということは、安全策のように見えて、実は「徐々に貧しくなる道」を選んでいるのと同じではないか。そんな危機感が、私を突き動かす原動力となっていきました。


資産づくりの必要性

銀行預金だけでは守れない未来

かつて日本には、銀行にお金を預けておくだけで資産が倍になるような時代がありました。しかし、私が物心ついた頃からずっと超低金利時代です。メガバンクの普通預金金利が0.001%(※執筆当時)といった状況では、100万円を1年間預けても、得られる利息はATMの手数料1回分にも満たないのが現実です。

一方で、物価はどうでしょうか。スーパーに並ぶ食材、光熱費、ガソリン代。これらは静かに、しかし確実に値上がりしています。もし、私たちが持っている現金の額が変わらないまま、モノの値段だけが上がり続ければ、実質的に私たちが使えるお金は減っていることになります。これを「インフレリスク」と呼びますが、資産づくりを意識するまでは、この見えない敵の存在に気づいていませんでした。守っているつもりで、実はお金を放置していただけだったのです。

「r>g」が示す資本主義のルール

資産づくりについて勉強を始めてすぐに出会ったのが、トマ・ピケティ氏の著書『21世紀の資本』で提唱された「r>g」という不等式です。これは、「資本収益率(r)は、経済成長率(g)を上回る」という歴史的な事実を示しています。

簡単に言えば、労働によって得られる給与の伸び率よりも、資産運用によって得られる富の増加スピードの方が早いということです。この事実を知ったとき、私は少なからずショックを受けました。どれだけ必死に働いて残業代を稼いでも、資産を持っている人が寝ている間に増やす資産額には及ばない可能性があるのです。

これは労働を否定するものではありませんが、労働収入「だけ」に頼る一本足打法がいかに不利な戦いであるかを物語っています。資本主義社会で生きていく以上、労働者側(g)にいるだけでなく、資本家側(r)にも足を置かなければ、経済的な豊かさを手に入れることは難しいのだと理解しました。

時間を味方につける複利の力

投資や資産形成というと、「大きなお金が必要」だと思いがちです。しかし、私たち20代、30代にとって最大の武器は「資金量」ではなく「時間」です。投資の世界には「複利」という魔法があります。運用で得た利益を再び投資に回すことで、雪だるま式に資産が増えていく仕組みです。

例えば、毎月3万円を年利5%で30年間積み立てたとします。元本は1080万円ですが、30年後には約2500万円になります(税金等は考慮せず)。この「増えた分」の約1400万円は、自分が働いた対価ではなく、お金が働いてくれた対価です。スタートが早ければ早いほど、この複利効果は絶大な威力を発揮します。逆に言えば、始めるのを1年遅らせることは、将来の数百万円を捨てているのと同じことかもしれません。今すぐに行動を起こす必要性が、数字として明確に見えてきました。


FIREとの出会い

欧米発のムーブメントを知る

私が「FIRE」という言葉に出会ったのは、何気なく見ていた海外のライフスタイルブログでした。FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、経済的自立と早期リタイアを意味します。

最初は「宝くじに当たったような一部の大金持ちの話だろう」と高を括っていました。プール付きの豪邸でカクテルを飲む、そんな映画のような世界を想像していたのです。しかし、詳しく調べていくうちに、これが非常に論理的で、再現性のあるメソッドに基づいていることを知りました。特別な才能や運ではなく、徹底した支出の最適化と、堅実なインデックス投資によって達成可能な目標だったのです。

4%ルールという明確なゴール

FIREを語る上で欠かせないのが「4%ルール」です。これは、年間支出の25倍の資産を築き、それを年利4%で運用しながら取り崩していけば、理論上、資産を減らすことなく生活し続けられるという考え方です。

例えば、年間の生活費が240万円(月20万円)の人であれば、その25倍である6000万円の資産があればFIRE達成となります。6000万円という数字は決して小さくはありませんが、「今の仕事を一生続けなければならない」という漠然とした絶望感に比べれば、はるかに具体的で、計算可能な目標に見えました。

「いつか幸せになれる」という曖昧な期待ではなく、「いくら貯まれば自由になれる」という明確なゴール設定ができたことは、私の精神衛生上、非常に大きなプラスとなりました。ゴールが見えれば、そこから逆算して今月いくら貯蓄し、いくら投資に回せばよいかが明確になります。

価値観の転換:お金は「自由の引換券」

FIREという概念を知ってから、私の中でのお金の定義が変わりました。それまでは、お金は「欲しい物を買うためのチケット」でした。しかし、FIREの文脈では、お金は「自由な時間を買うための引換券」となります。

最新のスマートフォンやブランドバッグを買うことは、一時的な満足感を与えてくれますが、それは同時に「そのお金を稼ぐために費やした労働時間」を消費していることになります。一方で、そのお金を資産(高配当株や投資信託)に変えれば、それは将来にわたって私に自由な時間を提供してくれる「不労所得の源泉」になります。

「この支出は、私の自由を遠ざけるものか、近づけるものか」 買い物をする前にそう自問自答するようになり、自然と浪費が減っていきました。我慢して節約するのではなく、より価値のある「自由」を手に入れるために、支出を選択するようになったのです。


サイドFIREという現実的選択

完全リタイアだけが正解ではない

FIREを目指すといっても、実際に6000万円や1億円といった資産を短期間で築くのは容易ではありません。また、完全に仕事を辞めて社会との接点を絶つことが、必ずしも幸せとは限らないという意見もあります。そこで私が注目したのが「サイドFIRE(またはバリスタFIRE)」というスタイルです。

サイドFIREとは、生活費の半分を資産収入で賄い、残りの半分を好きな仕事(労働収入)で賄うという生き方です。これなら、必要な資産額は完全FIREの半分程度で済みます。先ほどの例で言えば、年間生活費240万円のうち120万円を資産収入で、残り120万円を労働で稼げば良いのです。必要な資産額は3000万円。これなら、アラサーの会社員でも十分に手が届く範囲ではないでしょうか。

嫌な仕事から、好きな仕事へ

サイドFIREの最大の魅力は、「働くこと」を辞めるのではなく、「働き方を選べるようになる」点にあります。生活費のために嫌な上司に頭を下げたり、理不尽な残業に耐えたりする必要がなくなります。なぜなら、最悪の場合でも資産収入というベーシックインカムがあるからです。

週3日の勤務に減らしてもいいし、給料は安くてもやりがいのある仕事に転職してもいい。フリーランスとして自分のペースで働いてもいい。SEとしてのスキルを活かしつつ、高単価な案件だけをスポットで受けるという働き方も可能です。 「働かなくてはいけない」という強制から解放され、「働きたいときに働く」という自律的な状態になること。これこそが、私が目指すべき真のゴールだと気づきました。

精神的な安定剤としての資産

実際にサイドFIREを達成する前であっても、その目標に向かって資産が積み上がっていく過程自体が、心の安定剤になります。「いざとなれば数年間は働かなくても生きていける」という資産背景があれば、会社での理不尽な要求に対しても、過度に萎縮することなく、毅然とした態度で接することができます。

この「NOと言える力」は、実は現職でのパフォーマンス向上にもつながります。失敗を恐れずにチャレンジできるようになり、結果として仕事の評価が上がるという好循環も期待できます。サイドFIREは、未来の自分を救うだけでなく、現在の自分をも強くしてくれる現実的な選択肢なのです。


行動を始めた理由

知識を行動に変える勇気

ここまで、資産形成の必要性やFIREの魅力について頭では理解していても、実際に証券口座を開設して投資を始めるまでには、心理的なハードルがありました。「損をしたらどうしよう」「手続きが面倒くさそう」といった言い訳が、次から次へと浮かんでくるのです。

しかし、ある週末にふと思いました。「今日始めなければ、1年後の私もきっと同じ不安を抱えて、同じように悩んでいるだろう」と。現状を変えるには、行動を変えるしかありません。どんなに素晴らしい知識を持っていても、実行に移さなければ資産は1円も増えないのです。 私は意を決して、ネット証券の口座開設ボタンを押しました。やってみれば、スマホひとつで完結し、驚くほど簡単でした。その小さな一歩が、私の人生の大きな分岐点となりました。

最初の一歩は小さくていい

「投資は怖い」という感情は、無知から来るものが大半です。私はまず、国の非課税制度である「つみたてNISA(現在は新NISA)」を利用することから始めました。これなら、金融庁が厳選した優良な投資信託に、少額から投資できます。

最初は月々数千円からでも構いません。大切なのは金額の多寡ではなく、「資産を持ってみる」という経験です。実際に自分のお金が市場で変動する様子を見ることで、経済ニュースへの関心が高まり、金融リテラシーが自然と身についていきます。 私も最初は恐る恐るでしたが、毎月定額が自動で引き落とされ、積み上がっていく様子を見るのが楽しみになりました。もっと早く始めておけばよかったと、今では心から思います。

自分の人生のハンドルを握るために

私が資産づくりを始めた最大の理由は、結局のところ「自分の人生をコントロールしたい」という強い思いに尽きます。会社や国、あるいはパートナーに経済的に依存している状態は、人生の決定権を他人に委ねているのと同じです。

自分で資産を築くことは、自分の人生に対するオーナーシップを取り戻すプロセスです。誰かの顔色を伺って生きるのではなく、自分の価値観に従って、住む場所、時間の使い方、付き合う人を自分で決める。そのための土台作りが資産形成です。 もし、あなたが今、現状にモヤモヤとした不安を感じているなら、それは「変わりたい」という心のサインかもしれません。そのサインを見逃さず、今日から小さな一歩を踏み出してみませんか。


まとめ

アラサーSEの私が資産形成を始めた理由は、将来への漠然とした不安を解消し、自分の人生を自分で選択できる自由を手に入れるためでした。

  • 労働収入だけに依存するリスクへの気づき
  • インフレに対抗し、お金に働いてもらう必要性
  • 完全なリタイアではなく、サイドFIREという現実解
  • 知識で終わらせず、実際に行動することの重要性

これらは決して特別なことではなく、誰にでも実践できることです。まずは現状の家計を把握し、ネット証券の口座を開くところから始めてみてはいかがでしょうか。その小さな行動が、数年後のあなたを確実に自由へと近づけてくれるはずです。

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